コロラドの時々日記

トランスフォーマーを中心にアメコミの事を載せたりするブログ

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Transformers Spotlight1:Shockwave

 セイバートロン星:レーザーウェーブ執務室
レーザーウェーブは1人想いを巡らせていた。
(数百万年に及ぶ戦いはこの星を疲弊させている。遠からず死を向かえる事は間違いないだろう)
しばらくの考えの後、その滅びを避けるために出した結論はエネルゴンロケットを飛ばし、エネルギー資源の潤沢な星を創り出す事。
エネルゴンチップを弾頭として積んだロケットを熟知された惑星へと飛ばし、そしてチップに惑星中の様々なエネルギーを吸収させる。
そうする事で1のエネルゴンは10にも100にもなる。
自ら実行する事を決めたレーザーウェーブは秘密裏にロケットをセイバートロンから射出した。
軌道上に上がったロケットは必要な加速度を得ると同時に転移を行い、宇宙へと散って行く。
その目標となる星には偶然か必然か、地球も含まれていた。

長い、長い時間が経った。
地球では巨大植物が生い茂る温暖な時代と、氷河と寒気が支配する氷河期を何度も繰り返した。
だが、計算違いが起きた。
なんらかの異常が起こり、地球のエネルゴンが制御を離れたのだ。
そう認識したレーザーウェーブはセイバートロンを離れ、地球へと調整に訪れた。
共は誰もいない。持っている装備も調整するためのガンと、必要な備品を入れたトランクケースのみだ。
(メガトロンは私に反逆者の烙印を押すだろう。だが、考えてもみろ。この方法は安定したエネルゴンの供給をもたらす。
セイバートロンの再創世さえ果たせばパワーバランスは私の元へと偏る。そうした時、私はあの星の唯一の支配者となる。
単純にして簡単な論理だ)
レーザーウェーブは黙々と地面に機器を打ち込んでいく…


地球の衛星軌道上。
今ここに一隻のサイバトロンの戦闘艦が浮かんでいた。
中にいるのはダイノボッツ。グリムロックが指揮を取る強力な戦闘部隊だ。
だが、彼らがここにいる理由は軍務だからではない。
私念だった。
彼らはレーザーウェーブに以前作戦を阻害され、総司令官の叱責を受けてから復讐する時をずっと待っていたのだ。
そして、今は絶好の機会だった。
敵は1人。増援の心配も無く、何をしても後腐れが無い……


怪しむマンモスを引き連れながらレーザーウェーブは地面に打ち込み続けた
(革新は常に生活圏に変化をもたらす。エネルゴンの生産活動と言う革新さえあれば、我が種族は変われる。
セイバートロニアン最大の弱点であるエネルギーの枯渇を恐れなくても済むのだ……)


サイ
「ダメだ」
マンモス
「気に入らない」
サーベルタイガー
「好かん」
オオツノジカ
「……これを選べと?」
「グリムロック、お前の望みに合う有機物なんてこの星に存在せんよ。いい加減諦めて何かスキャンしろ」
「いや、ちょっと待て、あれはなんだ?」
グリムロックが指し示したのは半ば地面に埋もれ、半ば地表に露出している化石だった。
「復元してみろ」
身体の1割近い体積を占める頭部に備わった、骨まで砕く顎と牙。
頭部とは不釣合いな小ささの前腕。
強靭ではあるものの、自らの体重を支えるには疑問がある脚部。
そして、ピンと後ろへと張った尻尾。
「パーフェクトだ」

作業が終わりに差し掛かった頃、レーザーウェーブは振り向いた。
センサーに何かが引っかかったのだ。
銃口そのものの左腕を起動させながらレーザーウェーブは身構える。
その瞬間、辺りが光に包まれた。
光が消えた後に立っているのはグリムロック、スラージ、スラッグ、スナール、スワープ。
つまりダイノボッツだ。
「ダイノボッツ……変身だ!」
グリムロックが指示を下すと共にダイノボッツはトランスフォームしながらレーザーウェーブに襲いかかる。
グリムロックはティラノサウルス。スラージはブラキオサウルス。スラッグはトリケラトプス。
スナールはステゴサウルス。スワープはプテラノドン。
いずれのダイノボッツも化石から復元した生物をスキャンしていた。
グリムロックが左腕に噛み付き、スラージが尻尾を振り回し、スラッグとスナールが左右から押しつぶし、スワープが上から掴みかかる。
左腕の装甲が引きはがれるのにも構わずに振りほどき、レーザー砲を構えるレーザーウェーブだが多勢に無勢。
グリムロックに照準を合わせた瞬間にスワープが右腕を掴み、照準をそらさせる。
よろめいた瞬間に降ってきたスラージの尻尾を避けたものの、背中にグリムロックの一撃を喰らう。
そしてバランスを崩した途端にスラッグの火炎放射。
レーザーウェーブは耐え切れるはずも無く、炎の中に突っ伏した。
(セイバートロンの無秩序化だけは避けねばならんのだ。私にはやり遂げねばならん事がある。セイバートロンに革新を!)
レーザーウェーブは立ち上がる。
これまでの攻撃と炎によって既に装甲はボロボロだ。
そして猛然と一歩を踏み出し、ダイノボッツに反応の隙を与えないままスラージの尻尾を掴んだ。
掴んだまま、超重量なスラージを振り回す。
吹き飛ばされるグリムロック、スナール、スラッグ。
1人無事なスワープも最高速の照準による一撃で翼を焦がす。
さらにもう一撃として、レーザーカノン砲にトランスフォームし、
レーザーウェーブは自分に撃てるだけの最大の威力でダイノボッツを撃ちのめした。


少し前の会話。
「なあ、グリムロック。俺達全員が出て行っても大丈夫なのか?」
「気にするな、スワープ。今セットし終わったところだ」
そう言ってグリムロックはキーの1つを押す。
「俺達が出て行って最期、な時は『お世話』をしてくれるようにしておいた」


累々と倒れるダイノボッツの中にレーザーウェーブは立っている。
その単眼からは表情を見てとる事は出来ない。
だが、レーザーウェーブが動こうとした時、それは起きた。
ダイノボッツ艦からの広域放射。
先ほどのレーザーウェーブの攻撃を桁違いに上回る大熱量が降り注ぐ。
高出力のビームは辺り一体を溶岩と化したが、それだけでは無かった。
まるでトドメと言わんばかりにビームに反応して近くの火山が突如として噴火したのだ。
レーザーウェーブは成すすべも無いままに溶岩流へと飲み込まれた。


2006年地球。
化石類が溶岩流の中に奇跡的に保存されている事もあり、この場所は考古学的に需要な位置となっていた。
そして今日もまた発掘作業が行われ……紫の鋼鉄指が数万年振りに光と出会う。

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