コロラドの時々日記

トランスフォーマーを中心にアメコミの事を載せたりするブログ

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DCのマルチバースについて 前編

実はインフィナイトクライシス以降も含めたマルチバースの設定ってそれほどされてないんじゃないかなあと思ったのでやってみることにした

● DCマルチバース設定の始まり
さて、DCのコミックで初めて並行世界が登場したのは1953年のワンダーウーマン#59です
しかしこの頃はまだ登場しただけであり、具体的に体系化されたのはFlash#123が初めてと言えます

この#123は2代目フラッシュであるバリー・アレンが次元の壁の振動数(DCでは各並行世界は同じ場所に重なって存在しており、それぞれ固有の振動数で区切られていると設定されています)をゴールデンエイジに活躍した初代フラッシュ、ジェイ・ギャリックのいる世界と同調させ、ジェイの世界へと移動し、共闘する事となりました

そしてこの回にてアース1、アース2と言う設定が出来上がります
2代目のいる世界がアース1、初代がアース2って辺りがややこしいんですが


ここまで書いたところで、「何故共演にそこまでややこしい事をしなければならなかったのか」と言う疑問が上がりそうなので追記

1938年のスーパーマン登場以降、ゴールデンエイジでは破竹の勢いでヒーローが登場していました
DCも例外なくたくさんのヒーローものコミックを出していたのですが、第二次世界大戦後のヒーローものコミックの人気の凋落により、ほとんどが1950年にたどり着くまでに打ち切りの憂き目にあいます。その中には上で名前を挙げたフラッシュもいました(生き残ったのはスーパーマンとバットマン、ワンダーウーマンにアクアマン程度)

そしてそれから10年弱経った50年代後半、DCはヒーローものを再び始める事を試みます
その際、過去のヒーローの名前を借り、設定を現代風(40年代→50年代風)へとアップデートしたわけです(マーベルが2000年代から始めたアルティメット版が近い)
そうしてその設定のアップデート1人目に選ばれたのがフラッシュであり、このフラッシュは初代とは能力と名前、そしてイメージカラーが同じだけのまったく別人として作られました
物語も初めて読む人の妨げにならないよう、かつての40年代版フラッシュは無かったことになり、50年代版の2代目が世界始めてのフラッシュとされています

つまりこの「50年代版が世界初のフラッシュ」という大前提が物語にあったがために、ここまでややこしい事をして2代目フラッシュは初代と共演をしたわけです


単語が混在していますが、とりあえず
ゴールデンエイジ=40年代
シルバーエイジ=50年代~ と考えて下さい


● フラッシュの共演がもたらしたもの
こうして「いなかった事」になっていた初代フラッシュ、ジェイ・ギャリックは10数年ぶりにコミック誌上へと姿を現しました

この共演が人気を博したのかどうかは資料が無いんでわからないんですが、とにかくこれ以降、「シルバーエイジ版がゴールデンエイジ版と共演」と言うシチュエーションが増えます
(例:Green lanternVol.2 #40でのハル・ジョーダンとアラン・スコットの共演など)

話が横にそれますが、グリーンランタンにはVol.2として仕切り直しをされているのに対して、フラッシュはゴールデンエイジ末期に打ち切られた所からナンバリングを継続。それが理由で#123のフラッシュの方が#40のグリーンランタンより早くなっています。ゴールデンエイジからのナンバリングを継続したフラッシュ誌がゴールデンエイジ版と初共演を果たしているのには何か意味があるのかなあと思うのですが、誰か事情を知ってる方がおられたらコメントかメールで指摘してください

そしてこの初代と2代目の共演というシチュエーションは次第に加速していき、ついにはアース2でJSA(ゴールデンエイジに結成されていたスーパーヒーローチーム)すら再登場する事になります

この辺りで刊行誌が打ち切られず、具体的にゴールデンエイジ・シルバーエイジの区切りが無いスーパーマン達も、とりあえず「昔の話はアース2のゴールデンエイジ版」と言う事にされ、アース1とアース2でそっくりさんが2人いる事になりました(アース2の方が年を取っていますが)

この後、JSAとJLAは年に1回共闘する特別号が出るのが定例化し、さらには他の出版社から権利を得たキャラクターをアース○○と設定し、DCの世界観へと取り込み始めます
(フリーダムファイターズで有名なクォリティコミックのキャラクターはアースX、キャプテンマーベルで有名なフォーセットのキャラクターはアースSに住んでいるとされた。これまでのDCのコミックに出てこなかったのは別の地球に住んでいるので会えなかった、と出来る凄くシンプルかつベストな解決方法ですね)

この頃になるとアース2設定はバットマンの最終回を描いたり、バットマンが死んだりと、普段コミックの舞台となっているアース1ではする事の出来ないシチュエーションを描く場所ともなって行きます
その結果、アース2の設定は元々「見た目も名前も似てる」ことに加え、特別な設定が増えていき非常にわかりにくい状態となっていきます
そうして運命の1985年を迎えるわけです

●設定の整理
1985年、マーベルの一大クロスオーバーであるシークレットウォーズの影響を受けてかは知りませんが、DCも1大クロスオーバーを展開します
それは全12話、1年かけてストーリーが展開すると言う今からしても凄いものでした
その名前を「クライシス・オン・インフィナイト・アースズ」と言います
このクロスオーバーのあらすじは以下の通り

○反物質世界にアンチモニターが誕生する。アンチモニターは無限に存在する並行世界を消滅させて行き、ついに残った世界はアース1、2、3、4、X、Sの6つだけとなり、しかも3も冒頭で消滅します
その危機に対し、アンチモニターの反存在モニターは残った世界からヒーローたちを集め、時の始まりにてアンチモニターと決戦を繰り広げ、その中で世界は新しく作り直され1つになったのでした

こうしてDCの世界観からはアース1もアース2も無くなり、アース1、2、4、X、Sのヒーローが最初から同じ世界観に住んでいた、と言う設定になります
(これまで名前の出てこなかったアース4はチャールトンコミックスのキャラクターの世界、ウォッチメンの元ネタとして有名なブルービートルやキャプテンアトムはこのクロスオーバーでDCユニバースのデビューを飾る)

これにてDCが50年間続けてきた設定は一旦リセットされ、並行世界関連以外のところも整理されました
さらにその後、JSAは「名前が似ているヒーローが多いとややこしい」との事で冥界へと封印され、DCの世界観は非常にすっきりしたものとなります


長くなったので前半はここまで

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